食卓の木の下で


作   高泉淳子
演出 白井晃
(遊◎機械全自動シアター)
出演:高泉淳子、白井晃、富浜薫、他


UNcafe

ここは、南青山の「青山ブックセンター」の目の前にあるカフェ。
この日は、まさしく梅雨と云うシトシトとした雨が
午後から落ちて来ました。

そんななか、芝居の開演を前にお茶をしながら
気分を盛り上げているのでした。
「こどもの城」の入り口です。
ここには、残念な事に芝居を観る時以外には来た事が
無いのですが、じっくり遊びに来ると楽しそうな、
気になるものがたくさん有ります。

下の写真は、円形劇場のロビー。
いよいよお芝居の始まりです。
円形劇場入り口
ポスター 遊機械の芝居リッチな公演では、一昨年あたりから一貫して
死と再生の物語が、姿を変えながら、繰り返されています。
ちょっと前のいわゆる遊機械のイメージから、
かなり舳先を変えている印象です。

一昨年の「ライフレッスン」では、子宮をメタファーとした
舞台美術に代表される様に、再生が強く意識されていました。

昨年の「こわれた玩具」では、全く逆に
死の匂い強く立ちこめる舞台で、
遊機械のファンを自認する人たちのなかでも、
好き嫌いの物議をかもしましたものです。

そんな、こんなで、今年の「食卓の木の下で」。
果たして、どんな風に仕上がっているか、とても楽しみです。
物語は、乳飲み子の誕生とその死、と云う極めて重苦しい
バックグランドの中で、何とかハッピーエンドに
仕立てられていました。

死と再生、それに今流行の癒しの味付け、
と云う所でしょうか。

ラストシーン。ステージ上に残されたテーブルの上に、
芽吹いたばかりの若木が一本残されていました。

新生?、遊機械はいったいどこへその枝を
伸ばそうとしているのでしょうか?

それから、今回芝居の手法自体にも大きな実験を
取り入れていた様です。
これまで遊機械と云えば、モノローグを多用して、
それを紡いでゆくイメージが強かったと思うのですが
今回、徹底的にモノローグを排除していました。
モノローグは、オープニングとエンディングの
高泉さんのセリフだけ。
得意技を一点に凝集させただけに、とても印象的でした。

次回公演は、一転、楽しい遊機械、
オーマイパパです。
ロビー

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