東急文化村に入って、シースルーのエレベーターの前を右手に折れるとそこはシアターコクーン。 右側の壁には公演のポスターが何枚かディスプレイされています。 今回の新・幕末純情伝のポスターは、つかこうへいオールスターズと銘打っているだけに、まるで飛龍伝を思わせるかわぐちかいじさんの作でした。 ちなみにNODA MAP次回公演 「ローリング・ストーン」のポスターもありました。これもまた楽しみです。 |
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開場の10分ほど前のシアターコクーン正面です。平日の公演のせいもあってかそんなに人は溢れかえっていません。 ただし、当日券目当ての人は大勢列をつくっておりました。 |
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シアターコクーンの奥はカフェ・ドゥマゴです。 ここだけは、渋谷の喧噪から隔絶した別世界の様なすてきな空気が漂っています。 コクーンから見下ろせる地階のオープンエアのスペースもドゥマゴで、芝居の後の感激を胸に星を見ながら飲むビールもまた格別です。 といっても、この時期、オープンエアはとっても寒いです。 |
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この芝居、なんと云っても筧利夫。久々に筧利夫を堪能しました。 第三舞台の筧よりも、富田靖子と浮き名を流した飛龍伝の筧が好きなのですが、それよりも今回の方が良かった。今回の役柄の坂本龍馬が、インテリである分だけ筧の底抜けの明るさ、アナーキーさが一層きわだっていました。 藤谷美和子は、沖田総司は女だった、と云う設定の沖田役。手塚治のリボンの騎士の様なものです。 「男として育てられた女」と云う役を演じるのに、宝塚の男役の様なポジションから女側へ演技するのでは無く、女の側から演じているのがとてもチャーミングでした。天才肌の藤谷美和子ならではでしょうか。 筧利夫の出来の良さに霞がちではありましたが、山崎銀之丞の土方もなかなかでした。つかこうへい先生が何かの記事で風間盛夫にたとえていましたが、筧の「明るさ+アナーキーさ」に対して、銀之丞は「色気+アナーキーさ」です。 筧利夫と山崎銀之丞をこういう形でぶつけるのは、演出としてはミスキャストではなかったかと思うのですが、顔見せ興行なのだから致し方ないところなのでしょうか。 |