金太郎の里、南足柄市。 数年前に文化施設を一新して、とても素晴らしい ホールが出来ました。 プロデューサにも大物を起用したようで、 かなり話題性のある公演が多くなりました。 |
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この公演は、小ホールで行われました。 小ホールは、広さといい、音響といい、 小人数の編成のバンドを聴くにはもってこいです。 今回は、ヤンさんの二胡とピアノのデュオですから、 まさにぴったりです。 |
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演奏された曲の中で最も印象的だったのは、 「瀬音」というヤンさんのオリジナル曲です。 皇后陛下の同名の短歌の印象をもとに 彼女に捧げたという事です。 彼は昭島渓谷の紅葉をイメージして作ったと言いますが、 その寂しげな二胡の音色は、けっしてウエットではなく あくまでも乾ききっています。 僕の眼下には、荒涼たる中央アジアの砂漠が広がります。 すこしかすれた音色は、まるで砂漠の砂が風に舞い お互いにこすれあっているささやきの様でした。 胡弓は、やはり大陸の楽器なのだな、と思いました。 |