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超難関の中、運良く手に入れられたチケット、 劇場に入ってみると、なんと一等前の席でした。 舞台の袖の方でしたが、それでも、もうワクワクです。 開演時間、何気無く目の前に姿を見せた人が、 なんと野田さん、タイプをパチパチ、 芝居を始めました。 どうもこちらを見ている様な気がして 舞台上をしっかり見られませんでした。 |
この芝居、これ迄の野田芝居と ちょっと趣が異なる様です。 ゴロ合わせ的な言葉遊びの中から湧き出てくるセリフと、 そのセリフが紡ぎ出す意表を突くダイナミックな物語、 と云うのがこれまでのスタイルでしたが、 今回は、「ノンフィクション演劇」?と称する様に 普通の言葉で語る野田秀樹でした。 見る側としては、ちょっと勝手が違うかな、 と云う感じも無きにしも有らずでしたが、 普通の言葉でも、野田秀樹から発せられるセリフの響きは とても美しいものでした。 |
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さて、役者さんですが、 パンフにも書かれていましたが、 この至近距離で牧瀬里穂を見られただけでも、 とても贅沢でした。 なんといっても美しい。 幻想的なほどに美しい。 芝居のオープニングで、大きなアイリスが開き、 その真っ白な光の中に浮かび上がった牧瀬には もう、美しい以外の形容詞は思い浮かびません。 やはり芝居は、役者さんを観に行くものだと 改めて思いました。 |