およそ1年半前の初演から随分と手が入ったこの再演、 阿部伝兵衛に続いてパルコに掛けるに相応しい舞台に、堪能しました。 今回、期待と不安が半々の舞台でした。 前回、小川大山ももうひとつだし、芝居全体のトーンも暗めで、 つか芝居にしては気分が余り盛り上がって来ないものでした。 それをパルコに掛けると云うのですから、さてどんな風に仕上げて来ているのか。 一番の楽しみは、何と云っても小西真奈美です。 モデルをやっているルックスに「寝盗られ宗介」で見せたあの迫力のある芝居。 それが、今度は水野婦警に挑むと云うのですから、これはもうたまりません。 |
劇場に入って、チケットを見ながら席を探すと、何と最前列の真ん真ん中! メジャーなお芝居では、こんな事は初めての経験です。 と右手を見ていると、トロイが入ってきて3列目通路側の席に座ります。 これは、客席キスの仕込みに違い有りません。いくらなんでも、彼では目立ちすぎますね。 熱海殺人事件に、芝居のスジの説明はいらないと思います。 それより役者です。 小西真奈美は、本当に良かったです。全く期待を裏切りませんでした。 ドスを利かせる場面では、迫力も有るし、せりふもかみません。 水野婦警役では一番ではないでしょうか。 |