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「農業少女」期待に違わず素晴らしい舞台でした。 野田芝居と云う事で、色々難しい事もありますが、 先ずはなんと云っても、あの至近距離での 深津絵里ちゃんでしょう。 正当派野田ファンから、なんと誹りを受けようと 深津絵里ちゃんの胸の谷間と すらりとした脚に釘付けでした。 それにしても「半神」のシュラに続く この「百子」を演ずる深津絵里ちゃん、 懐が深いと云いますか、女優は恐ろしい生き物だと 云うべきか、、、。 |
さて初日のソワレ、 さすがに緊張感があるのか あの野田さんのせりふのとちりがあったり、 数々の仕掛けもまだネタが割れてなかったりで、 本当に楽しめました。 また初日と云う事でしょうか、 有名人も数多く客席にいたようで、 私は、出口であのシノヤマキシンさんとばったり 出くわし、ビックリでした。 |
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ところでこの芝居、芝居そのものよりも 役者さんに注目が集まるも仕様がない所です。 次は松尾スズキです。 この人の存在感は独特ですね。 野田秀樹とは違った意味で、 当世希なる個性と云って良いのでは 無いかと思います。 こんな強烈な個性のぶつかり合いが、 お互いに相殺しあうんじゃないかと 実はちょっと心配していたのですが、 そこはさすがに野田秀樹、 1+1=2以上に仕上げて見せるところが 野田秀樹の野田秀樹たる所以なのでしょう。 |
ラストシーン、深津絵里ちゃんが独白する風景、 記憶の中にあった原風景が まざまざと甦ってきました。 私、九州の旧産炭地の田舎で育ったのですが その少し錆びかけた線路のレールの色や、 やはり同じように耳をつけて音を聞いていた 幼い頃が甦ってきました。 素材の求める先を、神話から現代の原風景へ シフトしてきている様な野田秀樹、 次はどういう方向に進むのでしょうか? 同世代を生きるものとして、 興味津々です。 |
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