再演するのは初めての事でしょう。
遊民社時代の野田秀樹は、何となく縁が薄くて
最初に観たのは遊民社の最終講演でした。
その時には、もっと早くから観ておけば、
と後悔したものでした。
今回の「半神」、遊民社時代の作品の再演
と云う事でとても楽しみにしていました。
シアターコクーンの一階席に入って行きます。
自分の席はどこかと、チケットを見ながら客席を
うろうろとして、やっと自分の席を見つけて
腰を下ろして顔を上げてみると
眼下にはステージが。
何か人の様なものが沢山置いているな、
と思っていると、何と動いているではないですか。
出演者がストレッチングをやっているのです。
全く芝居が始まる前から、
「またやられちまった！」と云う感じです。
ヨー・ヨー・マのピアソラが効果的に流れる中
芝居は進んで行きます。
久々に難しい芝居で、
シャム双子が切断された後、舞台上に現れた姿は、
マリアで、その心は何やならシュラの様です。
観終わった後に、複雑な思いが残りました。
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