久々に、鴻上演出の筧利夫。 これを楽しみと云わずに、何としましょう。 さて、お芝居の中身はと云うと 鴻上お得意の劇中劇です。 劇中劇の「ハッシャバイ」では、 実世界と幻想の世界とが序々に入り交じって行きます。 劇中劇を演じている世界もあわせて それら3つの世界の境界が徐々に曖昧になって行く、、、。 まあ、テーマ自体も、鴻上にしては分かり易くて、 芝居を観た後に、それ程悩まずに済みました。 |
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役者陣はなかなか良くて、 石田ゆり子は、本当に頑張っていました。 予想以上、と云っては彼女に失礼でしょうか。 まあ、一番は筧利夫です。 でも、高橋拓自もがんばっていました。 筧とのコンビで高橋の良いところが消えてしまう のでは無いかと、 芝居が始まる前はちょっと心配していたですが、 あにはからんや、高橋のコミカルな面が 少し抑え目になって、 その分彼のピュアな所がクローズアップされる 結果になり、また新しい高橋の一面が 見られた様な気がします。 でも高橋は、前作「ものがたり降る夜」のさるのイメージが どうも抜け切れなくって、いけません。 |
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今回、役者を語るときりがありません。 生方和代は、5、6年前、つか芝居に出ている頃に 見ていましたが、 その頃のイメージは全く有りません。 つか芝居の頃も印象的な役者さんでしたが、 また、違った魅力を発揮していますね。 役者と演出家との出会いと云うのは、不思議なものです。 |
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両佐藤もなかなかでした。 アツヒロ君は、光ゲンジに居た記憶は有るのですが それだけの印象の薄いこでしたが、 いまやすっかり演技派の役者、と云う感じでした。 正宏さんは、さすがと云う以外には無く、 「ワハハ」の面目躍如と云った感じでした。 |
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