小田原城薪能'99


99年10月1日
雨天の為、小田原市民会館にて

番組
橋弁慶シテ観世鐵之丞
狂言呼声シテ山本東次郎
三輪シテ観世榮夫

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またしても雨天の為、屋内になってしまった
小田原城薪能。
またもや3年連続との事、これでは「薪」の冠が泣くと云うものです。

実はこのお能が晴れないのは、
私の性なのかもしれません。
実は私、見に行ったopen airのお能で、
天気に恵まれた事は、殆ど有りません。
強烈な雨男なのです。
曇天の空
入場を待つ人の列 さて、中身のお話です。
お能は、人間国宝の観世鐵之丞に観世榮夫と云う豪華キャスト。
これは、もうわくわくします。

最初の、観世鐵之丞扮する武蔵坊弁慶、
仮面劇では無いお能を観るのは初めてで
ちょっと違和感が有りましたが、
弁慶の踏む足の強さは、年齢を感じさせない力強さが有り、
さすがは鐵之丞、と云った所でした。
また、前回小田原に来られた時にも、
お孫さんを子役で連れてこられて共演していましたが、
今回もその子でしょう、牛若役を見事に演じて
やんやの喝采を浴びていました。
最後の「三輪」は、神様が出てくるお話で、
シテは女性のお面をつけており、如何にも能らしいお能です。

仮面劇特有の緊張感と、
物語が単純なだけにシテの舞が大きくフィーチャーされていて、
そして演者が観世榮夫ですから、まさに能の醍醐味を堪能しました。
小田原市民会館

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