蜷川版

パンドラの鐘


作:野田秀樹
演出:蜷川幸雄 出演:大竹しのぶ、勝村政信、生瀬勝久、松重豊、他
99年12月09日
於:シアターコクーン


ドゥ・マゴのパーティ

いつも様にシアターコクーンへやってきて
ふと下を見ると、ドゥ・マゴのオープンエア・カフェで
立食のパーティが開かれていました。
どうやらゴッホ展のレセプションか何かの様です。
それにしても写真の様に
クリスマスムードたっぷりのパーティです。

それにしても、2000年を目前にした今年の年の瀬は、
なんともゴージャスな年の瀬になったものです。
蜷川さんの芝居は、よく考えてみる
観るのは、今回が初めてでした。

蜷川さん自身は、同じ観客として何度も
見かけているので、何となくファミリアな感じを
もっていたのですが、意外に芝居を観るのは
初めてだったのです。

しかしこの芝居、なんと云っても大竹しのぶ。
大竹しのぶは、ばけものだ。

数々の男性が、彼女に惑わされてきたのも
無理は無いです。
チャーミングで、そのくせ何が出てくる分からない
つかみ所の無さ。
これじゃ、男は太刀打ち出来ません。

ポスター
チケット と云うが如く、
野田版と蜷川版、何から何まで好対称を成した
つくりでした。

蜷川版は、大竹しのぶを全面にフューチャーしているのに対し、
野田版は、珍しく野田秀樹も目立たず、
本当に全員のアンサンブルが成功していました。

舞台美術などの作りも
蜷川版は、かなりリアリスティックに作っているの対し、
野田版は、日比野克彦による抽象的な作り。

2000年を間近に控えての、この歴史的な対決、
野田芝居のファンとしては、やはり野田版に
軍配が上がるのですが、
さすがは蜷川、よくぞこれだけ違った芝居に仕上げたな、
と蜷川の天才も充分感じさせられました。

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