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難解! この一言に尽きるでしょう、この芝居。 実験的で、抽象的で、 まるで前衛舞踏を見る様な 舞台でした。 このお芝居、文字通り「実験」的な舞台 と云う事は承知で、 むしろそれを期待して見に行きました。 まさに実験的。 その意欲は、十分買えるのですが、 私には、やはり、なんとも難しい としか言い様の無い舞台でした。 |
抽象の良さ、と云いますと、 リアルさが、一方、そのイメージを強制してしまう のに対して、 抽象は、イメージの形成を、 受け手側の無限の想像力に託す と云う事だと思います。 しかし、この受け手の想像力の弾きがねを引くのは、 これは、とても大変な事ですよね。 私、お能なども観るのですが、 あの伝統と鍛錬に支えられた世界に比べてしまうと この舞台の「弾きがねを引く」力の弱さは、 如何ともし難い距離を感じました。 |
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そんな中でも、印象深かった所では 「ぬいぐるみを引く女」と「時計女」が 良かったです。 (名前が分からないので、親しみを込めて そんな風に呼ばせて頂きます。 ご無礼、ご容赦下さい。) 彼女たちは、役回り的に得な部分が あったかもしれませんが、 結構鍛錬しているな、って感じが良かったです。 特に「ぬいぐるみ女」さんの バックグランドでのスローなお芝居が 目を引きました。 なんか辛口になってしまって、 在仙の演劇人の皆さん、お許しを。 |