衝・劇・祭 参加作品

俳優組合 MANKAI-DO 『実験室1「マシーン」って何だ?』


構成・演出 米澤牛、なかじょうのぶ
出演:米澤牛、なかじょうのぶ、他
2000年6月25日
於:エル・パーク仙台 ギャラリーホール


チケット 難解!
この一言に尽きるでしょう、この芝居。

実験的で、抽象的で、
まるで前衛舞踏を見る様な
舞台でした。

このお芝居、文字通り「実験」的な舞台
と云う事は承知で、
むしろそれを期待して見に行きました。

まさに実験的。
その意欲は、十分買えるのですが、
私には、やはり、なんとも難しい
としか言い様の無い舞台でした。
抽象の良さ、と云いますと、
リアルさが、一方、そのイメージを強制してしまう
のに対して、
抽象は、イメージの形成を、
受け手側の無限の想像力に託す
と云う事だと思います。
しかし、この受け手の想像力の弾きがねを引くのは、
これは、とても大変な事ですよね。

私、お能なども観るのですが、
あの伝統と鍛錬に支えられた世界に比べてしまうと
この舞台の「弾きがねを引く」力の弱さは、
如何ともし難い距離を感じました。
衝・劇・祭チラシ切り抜き
エル・パーク仙台 ギャラリーホール そんな中でも、印象深かった所では
「ぬいぐるみを引く女」と「時計女」が
良かったです。
(名前が分からないので、親しみを込めて
そんな風に呼ばせて頂きます。
ご無礼、ご容赦下さい。)

彼女たちは、役回り的に得な部分が
あったかもしれませんが、
結構鍛錬しているな、って感じが良かったです。
特に「ぬいぐるみ女」さんの
バックグランドでのスローなお芝居が
目を引きました。

なんか辛口になってしまって、
在仙の演劇人の皆さん、お許しを。

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